半畳記
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画像補整

一般に画像補整と言えば色の偏りを直し明るさを調整し、コントラスト、彩度を適正にすると言うことぐらいでしょうか。画像の歪みを直したり無いものを付け加えたり、いらないものを取ったりという場合は補正と言うよりは画像処理の部類に入ると言っていいと思います。
 ここでは補正についてお話ししますが補正のテクニックについての説明は非常に沢山の解説書がありますのでそちらに譲ることにいたします。
 ここでは様々な補正を後戻りできる形で行うと言うことに力点を置いてお話ししようと思います。

 Photoshopに調整レイヤーが出来てからは何も考えなくとも後戻りできる補正が出来るようになりましたが、これが昔は出来なかったのです。ですから大概は一補正ごとにオリジを複製してマスクを切り、微少部分に補正をかける、と言うことを画面の至る処、隅々まで行っていました。従ってこれはレイヤー数が膨大になってしまいます。Photoshopも始めの頃はレイヤー数に制限がありましたから、結局画像処理はペイントボックスという個人ではとても手のでないほどの金額のソフト(ハードとノウハウ込みの値段でしたが)を使って行われておりました。現在でも映画の世界ではペイントボックスが使われています。従ってそれに従事するのは画像処理オペレーターと言うことになります。しかし本来は写真は写真家によって完結するのが基本です。わたしの撮った写真を私がプリントまで責任を持つ、これが基本です。それがカラー全盛の時代は間に現像所、通称ラボが介在して、写真家からひとりで完結の機会を奪っておりました。デジタルになって写真が写真家の手に戻ってきたとも言えるのです。撮影、現像、レタッチ、プリント、すべてを写真家ひとりで行える。かつてのモノクロの時代に戻ったようです。止まっている車を動いているように見せたりするのはオペレーターの仕事でしょう。でもやはり動いていませんよね。動いている車を撮影した写真にはかないません。写真は止まっている車を後処理で動いているように見せる道具ではないのです。動いている車を止めてみせる道具なのです。写真家は撮影からプリントまでひとりで完結させましょう。写真家は間に他人の介在した写真のようなものでなく、自己完結する写真を撮りましょう。
 話しを戻します。オリジナルを取っておいてダメが出たらまた一からと言うのが普通のやり方でした。でもそのころからペイントボックスでの画像処理では一カ所、一つの補正ごとにレイヤーを作ってマスクをかけて処理が行われていました。Photoshopがこの画像処理技術者達のやり方を取り込んだ結果、現在のような調整レイヤーシステムができあがり、更にレイヤーの枚数制限が大幅に緩和されたことによって、Photoshopは完全に画像処理ソフトとして完成したと言えます。
 ですから現在では画像補整をイメージ/色調補正/トーンカーブ他/とやる人はいないでしょう。もしあなたがそうされていたら、今からはレイヤーパレットの一番下にある「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」ボタンを押して使いたい補正を行って下さい。以下に具体的な例を上の写真の左側の暗くつぶれた部分の覆い焼きで説明します。

●「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」ボタンからレベル補正を呼び出して、陰の部分をご自分の思う明るさまで持ち上げます。当然写真全体が明るくなりますからこうなります。

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 このとき見るのは陰の部分だけです。陰がこのぐらい持ち上がればいいかなというところでOKを押して下さい。そうしてこの明るい状態で、なげなわツールかペンツールで持ち上げたい陰の部分を選択します。出来ればペンツールを使ってこれになれて下さい。
 切り抜けたらいったんそのパスを保存します。そうしてパスパレットから「選択範囲を作成」その選択範囲を反転させて/マスクをクリック/塗りつぶし/で陰の部分だけ窓の開いたマスクになります。暗い部分へのパス切りでしたのでレベル補正を先にしましたが、通常は先に選択範囲を作ります。そうして調整レイヤーを呼び出せばすでに窓抜きマスクが出来ています。

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 一カ所をただ大雑把にやっただけの補正ですが、すべての部分、すべての補正をこうして行います。レタッチのところで「ソフトブラシは使わない」と書きましたが、このマスクへの修正ではソフトブラシも使われます。こうしていくとレイヤーの数が増えていきますが、同じ場所への補正ごとにホルダーにまとめてグループ化しておきます。

 ここで説明したことはViveza(Photoshopプラグイン)で直感的にできるようになりました。しかも複雑なマスクも自動でこしらえてくれます。

画像スキャン  ●レタッチ  ●モノクロ化  ●画像補整  ●出力