半畳記
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モノクロ化

1 モノクロデータのモノクロ化

 モノクロデータをそのまま出力して、きれいにモノクロが出る環境を構築されている方も、キャリブレートの取れていない方にも共通して使っていただける方法です。まず、お持ちのモノクロデータがグレースケールであったなら、それをRGBデータに変換して下さい。その後、調整レイヤーでトーンカーブを呼び出して、ブルーとレッドのカーブを下記のようにします。

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 これは印画紙時代の、温黒調、冷黒調、純黒調を作るための作業と思って下さい。真ん中にポイントをおいて対角線上に同じレベルだけ上げ下げします。グリーンはそのままにして置いて下さい。こうすると今までニュートラルグレイであった写真にかなりアンバーが乗ってくると思います。そこでこれをもう一度ニュートラルグレイに戻します。
 色相彩度調整レイヤーで、下の図のように設定します。

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 色彩の統一にチェックを入れて下さい。この状態で再びニュートラルグレイに戻ったと思います。
 ここから印画紙の温黒、冷黒の作成です。彩度のポイントを3から5のあたり(このへんはお好みで)に設定して下さい。当然数字が大きくなると色の変化も大きくなります。その状態で色相を左右に振ってみて下さい。360°振っても同じものが出てくるだけですから、真ん中の180°までを行ったり来たりしてご自分の焼きたい色味を決定します。

 これを使って完全なモノクロも作成できます。まず色相0°でプリントします。このとき注意したいのはできあがったモノクロ作品をどこに展示するかで色味が変わりますから、評価光は展示場所と合わせて下さい。自然光下なら自然光で評価をして下さい。印画紙の時も暗室の外へ持ち出して、目を慣らしてから自然光で評価をしていましたが、あれと同じ理屈です。ただ多色インクでのモノクロは評価光の差がはっきりと色浮きになって現れます(メタメリズム)から注意が必要です。
 モニターとプリンターのキャリブレートが取れていればここでニュートラルなモノクロが出力できます。もし出力されたプリントが赤に転んでいれば色相スライダーを振って、もっとも青くなるところで再度プリントをします。そのときの角度はメモしておいて下さい。この二枚の出力が最大温黒と最大冷黒調になります。ここでもっと色の変化がほしければ彩度の数字をあげ、逆なら落とします。そうしてその二つの数字のなかを30°ぐらいずつに割ってさらにテストプリントをします。出てきたプリントの中から、もっともニュートラルに近い二つを選んで更にそれを10°ぐらいに分割して、再びテストプリント。そのプリントを更に、と追い込んでゆけばキャリブレートの取れていないプリンターでも、色浮きのないモノクロプリントが出力できます。
 エプソンの顔料系プリンターで出力する場合はフォトブラックをマットブラックに入れ替えて下さい。そうすることによって黒のしまりと肉乗りが良くなります。出力紙は純正ならフォトマット紙、サードパーティー製については後述します。

2 カラー原稿のモノクロ化とチャンネルミキサーの使い方 

 1でお話ししたのはすでにモノクロになっているデータの場合でしたが、実際にははじめからモノクロデータというのは少ないと思います。モノクロのネガをスキャンする場合もカラーポジとしてスキャンしますから、最初はすべてカラー原稿と言うことの方が多いでしょう。そうなりますとカラーのモノクロへの移行が重要になってきます。
 カラーをモノクロにする一番簡単な方法は、彩度をゼロにすることでしょうが、これはブルーやレッドが黒くなり過ぎ、黄色や浅黄が明るくなりすぎる傾向があります。できれば肉眼で見ているコントラストそのままにモノクロへ移行したいものです。そんなときに便利なのがこれ。

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 Grayscale Standard.chaです。これはPhotoshopのインストールディスクに付録で入っています。これをハードディスクにコピーしておいて呼び出して使います。使い方はきわめて簡単です。モノクロにしたいカラーデータでチャンネルミキサー調整レイヤーを呼び出します。

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 そこから「読み込み」を押して前述のGrayscale Standard.chaを読み込みます。上のような感じに調整されたモノクロができあがりますから、お好みよってはここから更にスライダーを微調整します。これだけです。以降の説明は上記1の通りです。

 ここで説明した一連のモノクロ化は現在ではLightroomで行うのが一般的です。またノイズをのせるのではなくフィルムの粒状を再現出来るSilver Efex Proもあります。現在33種類のモノクロフィルムに対応しています。

 

     Photoshop CS3以降はきわめて有効なモノクロ化チップがPhotoshop本体にありますのでそれをお使い下さい。
      カラー画像を開いて、「色調補正」から「白黒...」をお使い下さい。
      モノクロフィルム時代のフィルターワークや赤外、さらには調色も自由自在です。進化してますねえ。お試し下さい。

画像スキャン  ●レタッチ  ●モノクロ化  ●画像補整  ●出力