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レタッチ
これをオリジナルとして、最終的にはモノクロ出力へ持っていきます。まずはじめにするべきはレタッチです。どこまでやるかは撮影者の考え次第ですが、少なくともゴミの完全除去、キズの補正、アオリ矯正、さらに電線をとって電信柱を外し、さらにトラックもじゃまだと思う場合もあるかもしれません。
ただしその前にやることがあります。いよいよレタッチですが、スタンプツールでレタッチを行う場合、ソフトブラシを使わないことです。必ずレタッチはハードブラシで行います。ソフトブラシで広い部分をレタッチしますと画面が眠くなると同時にピントが甘くなったように見えますから注意して下さい。 レタッチは根気です。パスを切るのとレタッチには王道はありません(冒頭にも書きましたが現在では複雑なマスクさえ自動処理されます)。 さて、冒頭の写真に戻って。スタンプで空をサンプリングして電線を消そうとすると往々にして、
こうなってしまうと思います。わずかですが直線的に空に境目が出てしまっています。これは均一なブルーの空に見える部分に緩やかなグラデーションがあるために隣接する空の部分をサンプリングしてもピッタリと合わないために起こります。こういう場合ソフトブラシで誤魔化すという手もあるんですが、微少な部分ではそれもいいかと思いますが空の多くの部分にそれをすると、空からくっきり感が無くなって、なんだかもやついた空になります。こういう場合は調整レイヤーでトーンカーブを当ててそのトーンカーブをサインカーブあるいはパルス波形にします。カーブの山は幾つでもかまいません。多ければよく分かるとかいうこともありません。雑な言い方で申し訳ないのですが適当でけっこうです。
こんな塩梅で適当でかまいません。
ソラリゼーション化しますからグラデの流れが非常によく見えます。
空の境目が消えていますね。これがデジタルデータならソフトブラシもいいのですが、フィルムをスキャンしたデータですとソフトブラシを使ったところだけフィルムの粒子が消えてしまうために、大きな部分にそれをすると空に違和感が出てきてしまいます。レタッチはハードブラシで行いましょう。もちろんPhotoshopやLightroomの修復ブラシはハードブラシで行われています。つまりテクニックがチップ化されたことにより、これらのことを意識しないで行いながら同一の結果が得られるようになってきています。少なくとも画像へのレタッチに関しては画像処理オペレータは必要ないところまでPhotoshop、Lightroomは進化したということです。 さて、今まではカラーで話を進めてきましたが、これがモノクロネガのスキャンになりますと、もう目をおおいたくなるほどのゴミがのってきます。下のような写真があります。テクニカルパンで撮影した4x5の画像です。(実画像ではなくスクリーンショットですので、グラデ部分にバンディングがありますがそれは大目に見て下さい)
この画像の点線部分を拡大してみます
するとこうなりますね。
すごいでしょ。スキャナーの性能まで分かってしまいますね。縦のスリットはフィルムにはないので、スキャンで発生したものです。汎用のスキャナーはどれもこんなもんです。さすがに出力センターのドラムスキャンではこんなことはありませんが、皆さんが奮発してフレックスタイトなどを購入してもスキャンする部屋をクリーンルームにしないかぎり、こんな結果になります。スキャナーの性能が良いだけ余計にホコリが目立ってきますから、ハイエンドのスキャナーを購入する場合は、空気清浄機も奮発したものをご用意下さい。この辺はオーディオと一緒で、一点豪華主義はナンの意味も持たないことになります。豪華にするならシステムのすべてを豪華にしないと意味がないと言うことになります。 |
| ●画像スキャン ●レタッチ ●モノクロ化 ●画像補整 ●出力 |