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高砂義勇隊

2005 年 6 月 15 日
高金素梅氏

高金素梅 氏

6/11に表紙でご案内した台湾原住民の方々は結局靖国神社には到達できませんでした。始めにお断りしておきますが「原住民」という呼称は差別的なものではなく、彼ら自身が自分たちのことをそう称していますのでここでもそのまま「原住民」(yuanzhumin)を使います。台湾原住民とはダウ族、タイヤル族、タイルゴ族、ガマラン族、アミ族、ペナン族、パイワン族、ルカイ族、ブノン族などの民族の総称。日本が台湾を占領統治していた時にこれらの人々を総称して「高砂族」と呼びました。さらに彼らを徴用して「高砂義勇隊」を編成し、「日本の戦争」に強制荷担させました。戦後靖国神社は高砂義勇隊の戦死者を合祀しましたが、それに反対する高砂義勇隊の遺族たちが3年前、靖国神社に対して「高砂義勇兵犠牲者の名前を撤去するよう」要求を出しました。それが14日の行動につながります。

右翼

写真のように靖国前には右翼が大挙して押しかけ、陳情団を待ちかまえる格好になったため警察が警備上から陳情団の靖国行きを断念するよう説得。2時間ほどの説得(実際は半強制的ではありました)の後陳情団はこれを受け入れ、バス2台から下りることなく弁護士会館へむかいました。

高砂義勇隊

弁護士会館前で行われたセレモニーには多くの報道関係者が集まっていましたがどこもその後の報道は全くなされないかごく小さな扱いでした。もしこの人たちが靖国神社に向かっていれば間違いなく衝突は起きていたでしょうし、そうなればマスコミの扱いも違ってきます。したがって警察の異常とも言える説得は裏にこの問題を大きくしたくないという政治判断が働いていたとも疑えます。
現在台湾の立法委員・高金素梅(チワス・アリ)さんは日本で2003年2月、

「小泉首相靖国参拝違憲訴訟」の台湾原告代表となっています。法廷闘争が絡む一方、当の犠牲者である高砂族の遺族の中に先年靖国神社に参拝した方々もおられます。したがって戦後補償、一つの中国、小泉参拝、さらに台湾内部での賛成派反対派の両者の存在等複雑に事情が絡み合って一筋縄にいかない状況です。私がなぜここに取材に行ったかといいますと、友人が30年ほど前から「高砂義勇隊」のドキュメンタリーを制作しております。実に息の長い取材ですがそれに協力の意味もあって、出かけたわけです。私も30年ぶりの現場で取材人に見知った顔は全くありませんでしたがアリフレックスがビデオカメラに変わったほかには別段大きな違いのない取材風景でした。日本軍が台湾で行った愚行蛮行、高砂族については皆さんがそれぞれにお調べ下さい。新聞テレビの伝えなかった、結構重要なニュースを個人的にお伝えしたかったので…。ホリエモンが言った「将来ニュースは個人が担う」というのはあながち絵空事ではないかもしれません。この取材を通じてそんな感想を持ちました。