Viennaからの便り
2021 年 2 月 21 日ウイーンのSchifterさんからまた最近のウイーンの写真が送られて来ました。
まだまだ彼方は寒そうです。
Stephans大寺院
正月に東京に来ている間にウイーンの自宅でドライになったりんご
公園の池が凍結
ウイーンのSchifterさんからまた最近のウイーンの写真が送られて来ました。
まだまだ彼方は寒そうです。
Stephans大寺院
正月に東京に来ている間にウイーンの自宅でドライになったりんご
公園の池が凍結
去年の2月のナポリです。
ウイーンのSchifterさんが旅行した時に撮った写真を送ってくれました。
お正月で日本に戻ってきているのですが、コロナで会えません。
それで送ってくれました。
こんな空とこんな海との間にCoronaがはびこっていない世界に早く戻って欲しいものです。
イタリアで写真を使われたことはあるけど、私はイタリアを知らない。
でも、よく考えたら「ナポリを見て死ね」はイタリアの諺なんだから、イタリア人に向けて言ってるんですよね。
イタリアの田舎に住んでる人に「死ぬまでにナポリだけは見ておけよ」と言っているわけで、
はるか極東の片隅に住んでいる私に向かって、「見てから死ねよ」と言っているわけではない。
ですよね?
ウイーンもそうですがヨーロッパの国々は美しい。
向こうから見ると、日本も美しいんでしょうか?
川端康成は自信を持っていたようですけど。
ともかく私の友達たちはまだコロナには侵されていません。
追記:Schifterさんから写真に注釈が届きました。
一番上の夜景はイタリアのマテーラで二枚目の面白い屋根の写真はアルベロベッロだそうです。
浅学の私をお許しください。
アルベロベッロ、なんだか面白い。
もうカレンダーもやめようかと思いつつ、「今年はまだですか」なんて言われると、ついつい頑張ってしまいます。
1989年ゴルバチョフのソ連です。
この年にソビエト連邦が崩壊し、ベルリンの壁が崩れたのです。
ソビエトの人々、と言ってもモスクワとレニングラード(現在のペテルスブルグ)の人たちだけしか見ていませんが、そのシャイで控えめで親切な人柄にとても好印象を覚えた記憶があります。
同時にそこに住む人と政治とがこれほど乖離しているなんて、という感想をも持ちました。
トランプを見ていると、あの国のほぼ半分の人は彼を支持しているんだと、驚かされますが、会えばまた違う印象を受けるんでしょうか。
私の知っているアメリカ人は優しい人と権威主義的な人と両方います。
結局、それぞれなんでしょうかね、人は。
例によって、誤植、間違い等見つけられた方はご面倒でもおしらせください。
今にも雪の落ちて来そうな曇り空を写して白っぽく見えていますが、黒御影石の椅子です。
浜町公園のこの椅子の上に葉っぱのお札が何枚も風に飛ばされないように小石で重石をかけたまま置き忘れられてありました。
それを写真に撮ったら、なんだか石元泰博の桂離宮っぽくなりました。
石元さんといえば、亡くなった小川隆之さんから昔こんな話を聞いたことがあります。
超超売れっ子だった立木義浩さんが撮影を終えて帰る道すがら、彼は大きなリムジンに乗って後ろの席で足を伸ばしてのうのうとしてくつろいでいたそうです。
車が銀座通りを松屋の前に差し掛かった時、歩道をおおきな大きな「エイトバイテン」のディアドルフというカメラを三脚をつけたまま肩に担いでヨタヨタ歩く爺さんがいたそうです。
窓に寄って良く見るとそれが石元さんだったそうです。
後ろにはアシスタントがフィルムホルダーの入ったおおきなバッグを肩にかけてこれもヨタヨタ後についていたそうです。
これから撮影に行くのか、それとも帰りなのか、どちらにしても車にも乗らずカメラを自らの肩に担いで移動している姿に出会ったそうです。
それを見て立木さんは「俺は車降りて、石元さんに謝りたくなったよ」と、そんな話を小川さんに聞かせたことがあると聞きました。
「それを聞いて、小川さんどう思ったんですか?」とわたしが訊くと「俺でも土下座したかもね」と。
この話を聞いてわたしはなんだかいい話だなあ、と思いました。
それ以来、わたしは石元泰博さんの写真を見ると、いつも忘れていたものを思い出させてくれるような気がして、いい気分になります。
それと、石元さんのバウハウス仕込みの造形が好きなんです。
かっちりしていてスキがないのにどこか優しい写真が好きです。
昨日の朝です。
観天望気ではこの雲が出るとお天気が悪くなる、そうですが昨日は一日晴れていました。
でも今日は曇って、明日は雨になるそうです。
お天気は確かに悪くなっていますね。
こんな秋らしい爽やかな雲の出た日にアフガニスタンでペシャワール会の中村哲さんが銃撃されて亡くなったニュースが入ってきました。
善意の人が悪意に殺されるのは何とも悔しい。
善意がいつか悪意に勝つ日が来なければ、人類は滅びてしまいますよね。
偉大で勇気ある善意に満ちていた中村哲さんに哀悼を捧げます。
この雲と空とを貴方に捧げます。
今年も色々お世話になりました。
なんとか、怪我も病気もなく一年を過ごすことができました。
「路上の記憶」も内容の重さの割りには好評のうちに終えることができました。
わざわざ足をお運びいただいた皆様には感謝いたします、ありがとうございました。
合わせて、この展覧会を企画、運営、実行を担ってくださった中田輝昭さんには深い感謝をささげます。
そしてきたる新しい年のカレンダーも出来上がりました。
全ては例年通りです。
よろしくお願いいたします。