スッキリと

空

天高く、秋晴れの空がなかなかやって来ません。

それでも、空を見ていると飽きないですよね。

子供の頃、松本城の公園に(天守閣のある堀の内側でなく、その外の少し離れたところに)石垣だけが残っていて、それが5メートルほどでそんなに高くない。

そこへ登ると中が少しえぐれていて一面に草が生えて、なんだか子供基地のようになっていました。

凹んでいるのでその中に入ってしまえば、外からは見えません。

その頃天守閣は改修中で、お城全体に蓆が掛かっていて、改修中でも特別の許可を取れば、中には上がれたんですが、筵越しに見る外はぼんやりしていて、だから、石垣の中に入っている私を見つけることはできなかったと思います。

学校から帰ると、よく一人でお城へ行って、その石垣に隠れて草に寝ころび、雲を眺めていました。

四囲を高い山に囲まれた盆地に湧く雲はいつまで見ていても飽きない形の変化を見せてくれました。

今思えば、詩的な子供だったのに、なぜこんなに現実的なおとなになってしまったんでしょう?

その一方でなかなか大人の了見が持てないでいる。

なんだかなあ、な人生で、こっちもなかなかスッキリとは晴れ渡らないんですねえ。

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