ニセモノ

世の中にいわゆる”ニセモノ”は数々ありますよね。

グッチやシャネルなどのブランド詐称、ジルコンやガラス球をダイヤと言ってみたり、混ぜ物の入った合金を純金と偽ったり、洋服と帽子だけ着てパイロットとか警察官とか言って見たり、化粧をして女と偽って売春してみたり(最後まで騙しおおせた例もあるとか)

まあともかく世の中には色々と偽物はあるようですが、先日見た映画もその偽物を30年間も作り続けた人のドキュメンタリー。美術館を手玉にとった男

この人が、マーク・ランディス。

軽い統合失調症を患う人のいいユニークな人物。

イコンからピカソ、マグリッド果てはディズニーまで、ものすごく幅の広い贋作を作り続け、全米20州、46の美術館に自らが描いた模写を本物として寄贈し、展示させた男を追ったドキュメンタリー映画。

この人、最後にはその46の美術館のキューレターを騙した自らの贋作を集めた個展まで開いてしまうのです。

幼い時から確かなデッサン力を持ちながら、オリジナルに見向きもせず、ひたすら模写に専念するその姿は、なんだか気持ちいい。

彼は美術館へ寄贈するだけで、しかも寄贈にあたっては架空の人物に扮して、模写から寄贈までの一連の行為を作品のように作り上げていくのです。

その行為がバレたあとは警察やFBIまでもが動くのですが、彼は金銭を一切奪取していないので、罪には問われませんでした。

何のためにそんな事をし続けたのか?

その理由は分かりませんが、その気持ちよさはわかります。

周囲からは「これだけの技術があるのだから、是非オリジナルを、、」と言われるのですが、彼はオリジナルには興味が無い。

「世の中にオリジナルなんて無い、みんなどこかにネタ元がある」とうそぶくのです。

私はこの映画を見て、この偽物を作り続ける人を”ホンモノ”だと感じてしまいました。

面白いドキュメンタリーです。

 

 

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