東京のまん真ん中

「まんまんなか」って聞かなくなりました。NTVの野球中継アナウンサーに一人、「まん真ん中のストレート」って言ってる人がいますが、今はほとんどが関西弁の「ド真ん中」。この言い方はけっこう古くからあって「花の東京のド真ん中アー」ってうたう歌謡曲がかなり昔に流行ってましたから、言われはじめて何十年にもなるんでしょうね。今ではすっかり、ド真ん中の方が定着していますが、私の子供の頃はこれはあまり聞かれませんでした。

ところで、この写真、東京の真ん中もこんなに汚いもんなんです、っていう写真じゃありません。この時点でもう分かっている方は、普段から写真をそうとう見慣れている方か、よほど注意深い方。ウィークデイの真っ昼間、潮は相当引いています。右の写真は尚分かりにくいでしょうが(手ぶれしてます、ごめんなさい)、赤丸の中はボラの稚魚イナッコの群れです。たぶん二、三日うちにサギがやってくるでしょう。上は高速道路が川幅いっぱいにかかっているのに、そのさらに上を翔びながらここに餌になる魚がいるのをどうして分かるんでしょうね。この場所は兜町、証券取引所前の日本橋川。そこに架かる兜橋の上から撮っています。ここに来る鷺はアオ鷺なのかゴイ鷺なのか私には分かりませんが、だいたい2、3羽。引き潮どきに来て、ついばんでいきます。簡単にいくらでも捕れるみたいで、休む間なしに捕食しています。今年も上手くそんな場面に出くわすことが出来れば、写真を撮ってきます。

で、注意深い方、なんて書いたから大概の方は、俺も注意深いぞ、ってんで必死に目をこらして、上の写真を眺めたでしょうから、もうだいたい予想はついておられるでしょうが、ちょっと分かりやすく下に拡大写真を。前に銀座の悪口を書きましたが、日本橋もこんなもんです。一皮むけば大概こうだ、と言うより、かれらの方が逞しいんですね。どんな場所でも、どんな環境でも生きてゆける。人類の滅んだあとに、もちろん核戦争後でしょうが、生き残っているのはゴキブリと彼ら、っていうのも頷けそうな一枚でしょ。そうです、ネズミです。奥の崩れかけた石垣の穴の中に住んでいるみたいです。潮が引いたんで出てきて、お食事。石にかじりついていますが、これ貝を食べているんです。フジツボみたいな付着生物がびっしりと石垣やゴロタ石にはり付いています。このあたり汽水域ではありますがムラサキガイとかは目につきません。このごく小さな貝がネズミにとってはごちそうなんでしょうね。一生懸命食べてました。私が乗り出したので、何匹かは用心して穴へ隠れましたが、十二三匹はいました。ちょっと気味悪い。私は子供の頃からのならいで、大概の小動物は平気。蛇も捕まえますし、ゴキブリはいまでも素手で捕まえてしまいます。でもネズミだけは、苦手なんです。ハツカネズミも駄目です。ヌートリアなんてとんでもない。ですから、この写真撮るの、けっこう緊張しています。だから手ぶれ、って、言い訳になりませんね。ウー、でも気持ち悪い。お食事中の方いらしたら、ごめんなさい。でもこれが都会の現実です。東京都中央区日本橋兜町に住むネズミ。ちょっとした都会の野生をご紹介しました。きょうは絵に、夢もユーモアもなくてごめんなさい。

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“東京のまん真ん中” への2件のフィードバック

  1. AWZ より:

    昔、風間さんとあるお店で一緒に食事をしていたら、ゴキブリがでました。
    風間さんはとっさに蚊でも殺すように手でバシッと叩き潰しました。
    ふつうゴキブリは手で潰しません。
    私は何事もないような顔をしてましたが、内心チョット怖く、この人にはあまり
    逆らわない方が身のためだな、と思いました。
    ホントに逞しい人です。
    だけどウフフ、ネズミが苦手ですか?
    風間さんの弱みを知ってチョット嬉しい気分です。

  2. kama より:

    粟津さま
    そんなこと、ありましたっけ?
    忘れて下さい。

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