はなまきそば

花卷そば

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ずいぶん前の写真です。
浜町の藪そばの「花卷」です。これがあるところは最近減ってしまいましたが、わたしはこれが好きです。
信州の松本でこのシンプルなそばは贅沢品だったような記憶があります。
浅草のりに穂高のわさび、信州の地粉の二八そばにさらしねぎ。
全てがシンプルなだけに全ての味が極めて明確に食べる人に伝わります。

ことに、ねぎですがこの頃そうとうこった作りの蕎麦屋でも、ねぎは切り置いてあるところがほとんどですが、藪系統は昼時を除いて、一々切っているようです。

蕎麦屋のねぎ、まな板を使わないんですよね。水を張った桶へ(今時はボウルか)空中で切り落としていきます。
切り終わったら、水から上げる。ぬめりが取れて香りが立ちます。そば通の中にはそばの香りを楽しむために、ねぎもさびも使わない人が居るみたいですが、必要なければ昔から付いていないはずですから、わたしはこれを頂きます。だいいち、そばつゆの出汁の香りはそばの仄かな香りとは比較になりませんから、ねぎやさびの香りを嫌うなら、そばつゆもやめて水で頂くほかありません。が、そうなると死に際に落語になりそうな気がしますが、これは食通ならざるわたしのすがめかも知れません。冬は花卷、夏はせいろ。小田原の蒲鉾二切れを肴に菊正を一合。さっと呑んでさっと食べて、さっと帰る。これができれば江戸っ子合格でしょうか。
私はだらだら呑んで、食べるのはさっとですがたべたあともだらだらします。死ぬまで江戸っ子にはなれないかも知れません。やせ我慢と気取りは江戸っ子の基本ですからね。あと、ご婦人は致し方ありませんが、そばは猪口もどんぶりも手に取って食べましょうね。テーブルに置いたまま犬食いでは、折角のそばが台無しです。

以上、余計なお世話でした。

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