シネマ落語

尾張町交差点ゆうべ、シネマ落語という奴を東劇で見てきました。
演目は四つ。文楽「明烏」、志ん朝「抜け雀」、馬生「親子酒」、圓生「掛取漫才」
タイトルが「落語研究会 昭和の名人」
ここに、志ん朝を加えるのは可哀相ですね。
近頃志ん朝をずいぶん持ち上げますが、もともと志ん朝は名人なんかじゃありませんからね。
この三人の中へ混ぜちゃあ可哀相です。ましてやずいぶん若いときの口座でただ覚えてきたものを遮二無二しゃべっているだけ見たいな、そう、近頃の落語家みたいな噺で、気の毒でしたね。
まあ、あとの三人はそりゃ良かったですよ。なかでも文楽ですね。実に久しぶりに文楽の甘納豆食べてるところを見ましたよ。
ああいうのを見ると、我々は実にもったいなくも有難くも、ああいう至芸を当たり前のように目にし、耳に聞いていたんですから、贅沢でしたでねえ。
近頃の吉本タレントが「芸」を連発するのを聞いていると、「芸」の価値も下がったなあ、と思いますね。

いや、ほんと久しぶりに、いいきもちでしたよ。
当時の寄席でも三人がああいう演し物でこういちどきに見られることはなかったわけですから、ある意味これも贅沢でした。
小益もこれ見て、早く「文楽」返上すりゃいいのに、なんて余計なことも思いましたよ(笑。
あれが、落語だとすると、今やってるのは落語じゃないですね。もちろん小三治、談志をを含めての話ですよ。
死ぬと、ぜんぶ持って行っちゃうからと言ったもんですが、今はこうしてそれが見られるんですから、我々にはありがたい、噺家には大迷惑、な話ですねえ。

あと着物がね、文楽と圓生が黒紋付き、馬生が結城の紋所無し、志ん朝は派手な格子柄の着物でしたよ。
みんな、いい着物を着てました。当時の御贔屓の趣味の良さも分かる映画でしたよ。
あははは、勝手に貰ったもんと決めてますが(笑。

おすすめですが要注意、近頃のものが聞けなくなりますからね。

“シネマ落語” への1件のコメント

  1. Yongyi より:

    初めまして。「シネマ落語」で検索して訪問しました。
    私も映画を観て昨今言われています「圓生を誰が継ぐか」なんて、あの高座をみたらとても言えたもんじゃないなと思いました。
    「小益もこれ見て」の件は笑ってしまいました。
    それでは突然おじゃまして失礼を致しました!

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