昭和天皇の不快感

昭和天皇の不快感の記事

広告屋が最も触れてはいけない類の話題に触れてみようと思います。あちこちで波紋の広がっているこの話題を正面から取り上げる気力も胆力も勇気も持ち合わせていませんが、ちょっと斜から眺めてみようと思います。まず、図書館へ行きました。スクープした日経をコピー、それから朝、毎、読、それに産経。産経は昔わたしがフジテレビで働いていたから、というわけではありません。
先ずスクープした日経が20日朝刊一面トップ、続いて朝日がその日の夕刊一面トップ。毎日と読売、産経がそれぞれ21日朝刊一面。ここで面白いのが産経新聞。天皇の靖国参拝中止を、三木武夫の「私人として」発言をその根拠に社説でも論陣を張ってきた経緯がありますから、ちょっと皮肉な意味で、どんな扱いをするのかなあと思ったわけです。案の定というか、矢張りというか、一面トップは鳥インフルエンザ、写真はジダン。件の記事は別囲いになってはいますが四段見出し。これが産経のニュースセンス、とは思いません。普段は各社とそう変わらないんですから。フジテレビの安藤さんのニュースでも第八項目ぐらいでやっと15秒ぐらいコメント。フジサンケイグループあげて、トップ項目から外す、というのもいかにも、らしいですね。これはニュースの報道優先順位を自社に都合の悪いときは恣意的に行うという良い例で、これは何も産経やフジに限ったことではありません。各社似たようなことはするんですが、それは大体不祥事が多い。今回のように社説や記事で張っていた論陣が、「物証」でくつがえったなんていうのは滅多にないことでして、これは新聞社としての資質が問われてしまいます。つまり調査に基づく報道のその調査の部分に齟齬があって、事実とは180度違う結論を引き出していたということですから、これは致命的です。取材能力がない、ということになってしまいます。で、今後ですが、それまでの論陣の誤りを認めて、あらたに論陣を張り直す、ということは多分しないと思います。「パロマ」や「シンドラー」みたいなことにならないことを祈ります。僅かの期間ではありますが、お世話になった先ですから。
これで分祀論に弾みがつくんでしょうが、ということは結局右も左も中間も天皇は錦の御旗なんですね。どっちが取るかで一喜一憂。まあでも、普段自由にものが言えない、気の毒だと思って眺めていましたが、真っ直ぐ考えて、はっきりものをいうタイプの人間だったことが分かったのは良かったんじゃないでしょうか。そう言えば「雑草という植物はない」と言ったのも昭和天皇でしたよね。

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