映画を見てきました
2017 年 1 月 31 日およそ100年ほど前の、コメディアンの話なんですが、「笑い」の部分で笑えないので、映画に説得力を感じられないのです。
人種差別に基づく笑いというのは日本人にはわかりづらい。
こちらも差別される側だということもありますが、その差別される側の我々にも差別意識はあります。
日本語に「黒白をつける」とか「白黒をはっきりさせる」とかいう常套語がありますがその中で黒は悪い白は良い、と決まっています。
それが皮膚の色にも反映しないとは言い難い現実もあります。
アメリカのようなあからさまな差別は見られないにしても、内心に差別感は感じられます。
で、そこがテーマの作品になるとまず笑いの部分で、何が可笑しいのか何が面白いのかピンときません。
これは日本人の中でも私だけなのかもしれませんが、キリスト教がテーマであったり、人種差別がテーマであったりすると理解はできても共感できない。
表現されている差別の不当さは理解できるのですが自分の痛みにならないので、余所事に見てしまう。
そんな感想を抱いた映画でした。
マイケルジャクソンほどの才能でも、白くなりたい願望には打ち勝つことができ無かったんですからね。
その切実さを共有できないと、単に同情の目で見るだけになってしいます。
難しい映画でした。