
4S
確かに、不景気なんでしょう。
自分を基準に考えれば、よく生活しているなあ、と。
これで生活できるなら、あの時そうしていればずいぶん残っていただろうなあ。
みんなそう思うんでしょうが、たくさん入る時は出銭も多く、入らなくなってくれば出なくもなるということでしょうか。
ですが、人形町は工事が多いのです。あちこちでやってます。こないだ久しぶりに来たウイーンの友達も「日本は不景気だって言うけれど、工事ばかりやってる」と言ってました。
で、まあ町内に長く棲むものとしてそれを見ると立ち止まって、工事の内容を読むんですが、100%共同住宅です。そこに入るのはほとんどわれわれの子供世代でしょう。
23区を取り巻くいわゆる衛星都市にすんだ親世代を離れて自分の住む場所を23区内に求め始めたということらしいです。
それはこないだの地震で、通勤難民を体験したために、今度来る首都直撃に供えて、歩いて家族の元へ帰れる場所に住まいを構えると言うことらしいです。
テレビの特集なんかでもさかんにそれが言われますし、識者とか評論家とか言う方々もしたり顔でそう解説しますが、それが異常なことだという人は居ないみたいです。少なくとも私は知らない。
そこのお若いの、家族や子供を守りたいと思うんなら、危険から遠ざかることですぞ!
わざわざ危険に近づいてくるなんて、愚の骨頂というものです。
起きた危険から早く家族の元に返りたい、そう考えるより、起きるかもしれない危険から家族を遠ざける、そう考えるのが本能だったはずですが。