2009 年 4 月

いいわけ

2009 年 4 月 20 日
Smoke

線香の煙です

わたしのホームページの巻頭この部分に一行か二行の短いコメントを載せておりましたが、
ふと、正気に返ればあまりにも、あまりにもであることに気づきました。
で、この度それを廃棄致しました。
更にもう少し冷静に考えれば、この本文だって下らないんじゃないのということになりそうですが、
こちらはもうしばらく続けていこうと思います。
そんなわけで、外した戯言の代わりに古い写真を順不同で掲載してゆきます。
廃墟やデモや、二十代から三十代、四十代に入ってからのものも多少あるかも知れませんが、その頃に取材したネガを今、デジタルカメラで複写再現しております。
過去の写真を見ると、いろいろ思うことがあります。
写真集一冊残すことの出来なかった写真家がネットという媒体を手に入れて作品が発表できるようになった、ということです。
街頭の写真が主になりますが、「あ、これ、おれだ!」というものがありましたならば、Contactよりご連絡下さい。
当該写真を差し上げます。

題名の「蒼春賦」は吉丸一昌作詞の唱歌「早春賦」から取っております。
全詩文を掲載します。

早春賦 大正二年二月「新作唱歌(三)」

春は名のみの風の寒さや
谷の鶯歌は思えど
時にあらずと声も立てず
時にあらずと声も立てず

氷解け去り葦は角ぐむ
さては時ぞと思うあやにく
今日もきのうも雪の空
今日もきのうも雪の空

春と聞かねば知らでありしを
聞けば急かるる胸の思いを
いかにせよとのこの頃か
いかにせよとのこの頃か

古いネガのデジカメでの複写について

2009 年 4 月 16 日

横浜根岸米軍基地内このところ続けている「ヒマなら複写」に質問を頂きました。
けっこうきれいにいってるけど、反転はどうしてる?
そうなんですよね、これがモノクロフィルムで複写なら出来上がったものはポジなんですけど、
基本的にデジカメはポジフィルムで撮影といっしょなんで、複写してもネガが出来ちゃうんですよね。
あともう一つ盲点が、、、
我々習慣で、複写でも引き伸ばしでも乳剤と乳剤を合わせる癖が付いてますよね。
これがネガネガで、更に反転が入ると裏焼になるのでご注意、て、わたし途中までこれに気づかずにいました(汗。
そうは言っても複写を裏からやるのはやっぱりだめ。
普通にカメラにネガの乳剤を向けて撮影して下さい。

あちこち

2009 年 4 月 5 日

飛鳥山

あちこち行きました。
まず有楽町でアートフェアー。
景気が劣悪のせいか、展示品に元気がありませんでした。
三州屋で熱燗一本と海老フライ定食をいただいてから飛鳥山へ。
三州屋って言えば昔は不良カメラマンのたまり場だったんですけど、見事な変身。
品のいい方、若い方、女ばかりのグループとすっかり様変わりです。
昼間から飲んでる輩も少ない。

写真は飛鳥山です。
ワンカップ二本買ってもらって、ピーナッツかじりながらそぞろ歩き。
上野にくらべてファミリーチック。
一回りして、今度は四谷ソフィアの土手。
場所柄、学生が多い。
鍋、釜、レンジ、夜桜用の照明設備まで持ち込んでいる強者の研究室(らしき)一団もありました。
四谷から赤坂に向かって花見。
そこからまた、市谷まで転進。
こんどそこから、なかちょう(わざとひらがなで書きます)この頃、もんなか、っていう人が多いんで!
で、ぶらぶらお不動さんと八幡様へ行ったんですが、おでん屋の屋台一張りだけ。
近頃、どこも品が良くなって。。。
で、結局そば屋で熱燗、親子丼のわかれをしゃりぬきで頂いて、解散。
花は満開でした。

定点観測とマグニファイアー

2009 年 4 月 3 日

定点観測

逆光に弱いと言われるDP1で朝九時頃の定点です。
もう、満開ですね。
ここは都内でも遅い方だと思います。
まわりのビルで日照が少ないからだと思いますが、ここが開けば上野や浅草は超満開でしょう。

ところで、先月末のモノクロネガのカメラでデュープは何故、と訊かれたんですが、
以前にも書いたことがありますが、スキャナーではスキャンできないからなんです。
ん、なばかな、とお思いでしょうが、できないんです。
1967年頃というのは例のプロボーグがセンセーショナルに喧伝された頃です。
森山大道、中平卓馬、多木浩二のブレブレ、アレアレ全盛です。
なんでも影響されやすいわたしは軽薄にもそれをすぐさま真似してみました。
50度Cの現像液で15分現像、もう乳剤とろける寸前です。
停止も定着も余程ゆっくり時間をかけて温度を下げていかないと、レチキレーションだらけで使い物にならなくなります。
デモの現場写真をこういうやり方で現像しました。
上手くいきましたよ、ミニ大道、似非卓馬が見事に出来上がりましたが、これが実は大変!
その頃わたしはたぶん引き伸ばしをフジBでやってたと記憶しますが、
これにエルニッコールの5.6開放で8X10に伸ばすのに50分ぐらいの露光が必要でした。
露光テスト三回やると三時間かかるんです。
わたしのうちは下町ですから、しかも木造の築50年は優に超えているあばら屋。
50分も露光してたら振動でブレブレ。
もともとブレブレ写真なんだからいいじゃないと思うでしょうが、
そこは写真家!ネガに忠実にプリントしようとしますから、やっぱり時間がかかります。
で、夜中に現像。
二階のわたしの座敷にバットを並べて、下から水を運んで、それはもう大変な努力です。
押せば写真が出来上がっているデジカメとは大違いですね。
一枚のプリントにそれだけの時間を費やして、作るんですから
その時間というものがプリントに全て乗り移り、もの凄く濃密で情の乗った写真が出来る、
なら、わたしも今頃は作家なんですが、、、
なんせ人まねですから、薄っぺらになりますよね(涙。
と、いうわけで、ネガの濃度が凄いんです。
そのまま日食見られるほどです。
ですから汎用のスキャナーなんかでは全然歯が立たない。
それで、カメラでデュープ、カメラで複写なんです。
ただこれ、キヤノンはつくづくアマチュア機材だなと思うのは
ベローズ探すのさえ一苦労、正確なピント合わせしたいと思ってもマグニファイアーなんかはじめからありません。
ですからニコンとのコラボレーションになります。
そんな苦労の中で見つけた裏技。
みなさん、ニコンのマグニファイアーがキヤノンで使えます!

ニコンのマグニファイアーは取り付け部分が丸形でねじ込む様になっていますから
そのままではキヤノンに付きませんが、なななな、なんとキヤノンに使えるように(?)こんなものがニコンから出ています。
アイピースアダプターDK-22がこれ。
これをニコンのマグニファイアーに取り付けると無加工でキヤノンのファインダーにくっつきます。
しかもこれ、ヨドバシに買いにいったら常時在庫で一ヶ157円!!!!
プロ用機材はこうありたいですね。
今度お金が入ったら、全ての機材、ニコンに戻そうかと思っちゃいました。
いや冗談でなく、あと一歩、ホントにあと一歩ニコンがキヤノンに追いつけば、また機材変更ですね。