2006 年 2 月

ヴァレンタインデーと猛犬

2006 年 2 月 14 日

店番する犬銀座でカメラマンのOさんと待ち合わせ。「プリンターのことでちょっと教えて」と言う相談。ギンイチ(我々の常備薬みたいなカメラショップ、銀座一丁目にあるのでこの名前)で待ち合わせて、どこか喫茶店へでもということに。築地からギンイチ目指して歩いていますとある乾物屋の前に柴犬がザルに入って日なたぼっこをしています。よく読めないでしょうが、犬のすぐ上ガラス戸の棧に「猛犬に注意」と書いてあります。カメラを構えて「あんた猛犬なの?」と言いながら写真を撮って、近づいてゆくと尻尾を振ります。しゃがんで手を伸ばすと奥から「猛犬だから噛みつくよ!」と声がします。でも遅かった。私の手は既に猛犬に触っていました。猛犬は私の手をよだれだらけの舌でぺろぺろ。「ずいぶん柔らかい歯ですねえ」と言うと、いやでもほんとに噛むことあるんですよ、と真顔。あんまりくどくさわって噛まれてもつまりませんから、「じゃあね」なんてお世辞を使いながらそおっと犬から手を放す。猛犬はまだ尻尾を振っていましたが、怖じ気づいた私はその場を退散。可愛い、気のよさそうな犬なんですけどねえ、ほんとかなあ? でギンイチまで15分、Oさんと落ち合って喫茶店へ。でも私、喫茶店が大嫌い。喫茶店が嫌いと言うよりあのタバコの煙の中へ入ってゆくのが大嫌い。机があって、話が出来て、お茶が飲めて、ゆっくりできればどこでもいいでしょう?と私が言うとOさんは「もちろん」 で、迷わずINAXへ。ここのギャラリー好きなんです。若手のコンポラ作家の展覧会や建築に関する資料展などが併展されて一ヶ月ごとに代わります。昔は一階が本屋で二階がギャラリー。でも今はギャラリーは九階。人が少なくて100円でカプチーノやエスプレッソが飲める自販機があって、机は大きなものが二台、中くらい(三人掛けの円卓)のものが四台置いてあっ

て、使うのは自由。もちろん無料。灰皿は置いてありますが吸っている人を見たことがない。と言うよりそもそも人があまり来ない。知っている人しか来ない場所ですから静かで落ち着いて、とても銀座とは思えない場所です。Oさんも、ここ良いねえ、とご満悦。で、Oさんはブレンド、私はカプチーノ、めいめい自分の財布から100円玉を取り出して購入。約一時間ほど教えたり教わったり。帰り際に受付の女史に「長々、すみませんでした」というと「ありがとうございます。またどうぞ」という挨拶。う~ん、やっぱりここはいいなあ、なんて思いながらOさんは打ち合わせへ。私は堀内(プロ御用達の現像所)の前の立ち食いそば屋へ。別れ際にOさんが本を一冊くれました。私の作品が載っている「Polaroid International Photography Issue 25」というヨーロッパとアメリカで出版されているポラロイドの季刊誌です。こう言うの、嬉しいんですよね。見つけて持ってきて下さる。二冊持ってましたが、「これはぼく用」と言ってました。

そうして夜、体内をアルコール消毒をしていると三人の女性からチョコとおせんべいを頂きました。おせんべい? と、お思いでしょうが、私があまいものを頂かないことをご存じなんで。レモンティーとかヴァレンタインデーのチョコとか、うまく仕掛けましたよね。すっかり定着してしまって。良いのか悪いのかは、言わないことにします。ともかく今日も無事でした。

節分

2006 年 2 月 5 日

鰯の頭も信心から二日遅れの節分の話題です。芳味亭の軒先には毎年節分には新しい鰯の頭がぶら下がります。「鰯の頭も信心から」ってやつですよね。なんでも屈源がチクられて入水自殺したその魂を鎮めるために始まったとか訊きましたが、詳しいことは忘れてしまいました。その屈源の怨霊が日本に伝わると鬼になり鬼は鰯を焼く匂いが嫌いだとか言って、それで柊(ひいらぎ)と豆ガラと鰯の頭を三点セットにして鬼よけ、厄除けに軒下にぶら下げるんだそうですが、こんなことをやる家はこのあたりではもうこの芳味亭だけになりました。近所のどこを探しても鬼よけはありません。これは世の中から鬼が居なくなったのか、世の中が鬼の住む場所になったかのどちらかでしょうね。私にはどちらなんだかわかりませんが……で、左のこれがなんだかお分かりですか? そうちまきですね。昔は(どの位昔かって言うと私がまだ学生の頃)、人形町にちまきやさんがあってお節句ごとにちまきを買いに来る人がけっこう居て、ちょっとした構えのお宅ならこんな風にちまきがぶら下がっていたもんなんですが、これも近頃は全く見られなくなりました。ここのお宅でも、節分に下げたわけじゃありません。去年のDiaryにちょこっと写真を載せたんですが端午の節句に下げたんです。そして軒の庇に菖蒲をのせて。風情としてはとても良いんですが今時はこういうことをあまりやらなくなってしまった。代が代わったお宅ほどやらない。こういうことは京都あたりへ行くと今でもたくさん残っているようですが。江戸っ子は「江戸っ子、江戸っ子」って言うわりにはこういうことはおざなりにして、そんなことではいまにすたれてしまうでしょうね。大きな声では言えませんが頭(かしら)のうちの軒先にもなんにもぶら下がっては居ませんでした。お前のとこはどうなんだという声が聞こえてきそうですが、うちもやってません。そのくせ「かっ込み」はあるんですから、私も金の亡者の仲間入り。情けないことです。
でもご近所にこういう律儀なお宅があると居ながらにして季節や風情を感受できてありがたいですね。
なんだか中途半端ですが、今日はこれまで。

ちまき

1/21「激しいスポーツには」の続き+猫

2006 年 2 月 4 日

眼鏡ロック

1月21日の「激しいスポーツには」の所で書きました眼鏡の滑り止め。あの時はいい加減でなんの情報にもならなっかたんですが、ナントその滑り止めをしていた当のデザイナーのNさんがそれをわざわざ買って、持ってきて下さったんです。世の中には親切な人というものは居るんですねえ。それは上のような形でケースに入るようになっています。(実物大)

眼鏡ロック左が説明書き。税込み値段が630円。私の分とその時そこにいらした美人の分とツーセット頂きました。やってみたんですが、これがこんな馬鹿馬鹿しいみたいなもんですが侮れません。これを装着すると眼鏡が顔に吸い付いてくるんです。不思議なものです。テニスや卓球や野球やバスケットなどされる方には非常に強い味方になると思います。紐で後ろで縛ったりする形式のものよりずっと良いと思います。かさばらないし装着は簡単だし。これはおすすめです。Nさん、感謝です!

ところで、+猫の方ですがこれではなんの変哲もない普通に猫が道ばたに寝ころんで日なたぼっこ、珍しくもなんともねーじゃねーか!と叱られそうですが、う~ん、叱られてもしょうがないですね。でもはなしだけ聞いて下さい。実は昼近く自転車で浅草橋まで用たしに行ったんです。帰り道で目の隅に何となく違和感が、普通でないような景色があるような無いような。自転車止めたらすぐ判りました。猫がプランターの中で寝ていたんです。白いプランターになにか枝だものがはじの方に植えられていてあとは草が枯れていました。その枯れ草を敷き布団に猫がピッタリとプランターにはまっていたんです。「いただき!」とポケットに手をやったら、あら、カメラがない。どうしようかなーと一瞬考えたんですが、だめもとで取りに行こう、と一散にスタジオへ。カメラをポケットにねじ込んで再びその場所へ。それがこの写真です。右端にプランターが見えていますが、陽が移ってしまったんです。で、猫はここに。要するにこのは日だまりを追いかけて寝ていたんですね。陰ると移動、陰ると移動を繰り返していたんですね。右側のボロボロのドアに猫用の通路が開けてありますからこのプランターのあるおうちの猫なんでしょう。それにしても残念なことをしました。ちょっと出るにもカメラを持たなきゃ。あんたカメラマンでしょ! でも、今更ですがほんと可愛かったんですよ。お見せできなくてごめんなさい。これからは必ずカメラを持って出るようにします。

大寒波:スイスレマン湖

2006 年 2 月 3 日

スイスレマン湖の冬スイスレマン湖の冬スイスレマン湖の冬スイスレマン湖の冬スイスレマン湖の冬スイスレマン湖の冬スイスレマン湖の冬ドイツの友達から送られてきた写真です。ネット上で評判になっているらしいのです。