2005 年 3 月

銀一オリジナル シルクグレーカード

2005 年 3 月 24 日

銀一グレーカード

銀一のオリジナルグレーカードはすこぶる良いのですけれど、持ってゆく時はどうしてます?
私はCDサイズのカレンダーのケースに入れています。以前このサイズのカレンダーを作った時のあまりのケースがいっぱいあったのでそれを流用。なかなか具合がよろしい。傷にならないし、かさばらないし。これを使うようになってから、QPカードは使わなくなった。便利は人をだめにする? でも一発でカラーバランスと露出がとれるのはありがたいですねえ。ご参考までに。

画廊まわり

2005 年 3 月 23 日

昨日は画廊まわりをしてきました。最初に写真美術館で APA展。ところが前日の振替で休館日。友人の写真家Oさんが4回目の入選をしたので見に行ったのでした。作品の出力を私のところでやったということもありますし。彼は4回入選なので、どなたの推薦がなくともAPA会員になれるそうです。彼の作品を選んでいるのは多分彼より若い選者たち。若いときに入会していれば今頃はAPAの重鎮の年代。それなのに応募するのは何故?きっとそういうことをするのが好きなんでしょう。今から売れようということでもないでしょう、たぶん。もう十分売れたんですから。二人のお子さんを大学卒業させ、横浜に豪邸を建て、山中に別荘地を持ち、家族には外車を与え、自分はスポンサーの関係でずーっとスバル。この人が私に「ハッセルは売らない方がいいと思うよ」といった人。人と違うことをする、人が恥ずかしがることも平気、世間の常識では推し量れないタイプの人です。「会員になったら」「いや、会費がもったいない」どこまでもマイペースの人です。
で、恵比寿から銀座へでてまずは写真界のそれこそ重鎮たちの三人展へ。

三人展

三人三様の写真でおもしろかった。長友さんも木村さんもおおいにお元気。ただ熊切さんが大腸がんで4,5日前に入院されたとのこと。展覧会用の写真を選んで、入院されたそうです。手術は無事すみ、転移も見られず、経過は良好なようです。前回の大病からも復帰されたのですから多分大丈夫でしょう。速やかなご回復を祈りたいと思います。

それから井津建郎さんのプラチナプリント展へ。この人は先のOさんの友人。ニューヨーク在住。日本ではあまり知られていませんが、アンコールワットへ14 X 20インチのフォーマットのカメラを持って出かけて撮影して来た人です。それを密着でプラチナに焼いて、世界的に評価を受けました。プリント1点の値段が50万円以上。それが世界中の美術館、コレクター、個人に売れたために彼には莫大なお金が入ったのでした。そこで彼はこの幸運を与えてくれたカンボジアにお礼がしたくなり、かの地に子供専門の病院を建てました。その病院は今でも稼働中ですが、病院は建てることよりもその維持にもっとお金がかかるために、彼は今もせっせとプラチナプリントを売っているわけです。日本で彼の全作品を買い上げた個人がいます。著名な写真家の細江英公さんです。写真家が写真を買う。買ってもらった写真家にとって、これほど勇気の出ることはありません。私も一昨年の展覧会で、熊切さんと木村さんに作品を買ってもらいました。本当に感謝感謝で涙が出そうになりました。

余談ですが、いろいろな場所で、様々な展覧会で写真家を紹介されます。おしなべて海外の写真家たちはその風貌も発言も芸術家、という雰囲気がありますが日本の写真家は有名無名を問わず、なんだか芸能人ポイのです。この差は何なんでしょうね。自戒を込めて反省。

本題の井津さんの写真ですが、私はカンボジアよりこちらの方が好きです。静謐で深みがあって、ヌードも妙に日本的で面白い。近頃日本ではやりのプラチナプリントはプラチナプリント風、であってまがいものです。4×5で撮って8×10や11×14にポジ伸ばしをしてさらにネガ取り、それをプラチナペーパーに焼く。これでははじめから4×5で11×14にシルバープリントした方が調子が出るに決まっています。井津さんのように苦労して大きなカメラで撮影して下さい。井津さんの展覧会は3/23、今日まで。銀座4-3-5シモセファインアートtel03-5250-8008

最後に松屋で「日本のおしゃれ展」着物文化は絶滅寸前ですが、やはりいいですね。ことにデザインがすばらしい。かつて日本のデザインを海外の芸術家たちがこぞって真似をしたのもこういうものを見ると頷けます。
それにひきかえ、最近の日本人がブランド名をべたべたプリントしただけのバッグや衣類を血眼になって買い漁っている有様はおぞましくさえあります。お金だけあって眼がないとそういうことになります。自分で評価ができないからお仕着せになる。そうしていいお客様になって、馬鹿にされていることに気づかない。荒廃とか荒涼とか形容したくなる風景です。日の丸掲げて君が代歌ってれば日本人になれると考えているようではこの傾向はますます激しくなってゆくでしょうね。

本日は「小言幸兵衛」でした。お耳障りはご勘弁を!

井津建郞

おしゃれ展入場券

井津さんの個展歴はwww.shimose.jpでどうぞ

3人展は銀座キャノンサロン 4/2まで

おしゃれ展は銀座松屋 3/28まで

お水取り

2005 年 3 月 22 日

奈良お水取りの杉の葉

バレリーナー(最近はバレリーナ)のH.O.嬢から毎年送っていただく杉の燃えカス。3月の12日に奈良の東大寺二月堂で254回目(本家を参照しましたら1254回目)のお水取りがあったそうです。「達陀」(ダッタンと読むそうです)に許可をもらって行ってきたそうで、その時のたいまつの燃えカス。火の粉を浴びれば無病息災。火災よけ、厄よけ、何でもよけ。でも江戸時代にこれで二月堂を焼いたことがあるそうです。昔の日本人はなんだかそういう間の抜けたところがあって、好感が持てるのです。平戸に黒船来襲に備えて砲台を作ったことがありました。当時は火縄ですから、雨が降ったら役に立たない。お天気のいい日に黒船が来てくれるように頼むわけにもいかない。そこで知恵者が考えて砲台に屋根を作りました。みんなそのアイデアに大歓喜。そして今や遅しと黒船来襲を待っていましたが、また別の知恵者が「黒船がくる前に、テスト発射をした方がいいよ!」と提案しました。これにもみんな大賛成。そしてお偉いさんがいっぱい集まって、さあ発射実験。「作用反作用の法則」を思い出して下さい。砲弾が前に飛ぶにはそれを押し出すガスが後ろに出るのです。でも砲台は屋根がついてガスの逃げ場がありませんでした。砲台自身が藥室のようになっていたために、大爆発。最初の一発で砲台は吹き飛んだそうです。私の作ったデジカメフードよりも滑稽。
こんなユーモラスで人のいい日本人はどこへ行ってしまったんでしょう。ラフカディオハーンもシーボルトも日本人を高潔で親切で正直だと言っています。
ハリウッド映画を見て、コンビニで買い物をして、ジャンクフードを食べているうちに日本人のDNAは変化してしまったんでしょうか?

上端接弧

2005 年 3 月 19 日

タイトルの言葉は天文や気象に詳しい方ならご存知でしょうが、一般にはあまり知られていない言葉。「タンジェントアーク」とも云います。天文や地学、気象学で使われる言葉には美しい言葉が多いですね、宮沢賢治の童話が詩的なのは童話の中に使われる言葉にもずいぶんその要素があるんでしょうね。意味を知らなくても美しく耳に響く言葉。
写真は二子玉川の駅ホームから。デジカメが一番弱い条件での撮影です。マニュアルで撮影できるカメラで、ハイライト、シャドウを分けて撮り、あとで合成しない限り目で見ていた美しさにはなりません。でもこれはこれできれいではありますが。
沈む太陽の上は厚い雲なので見えませんが、雲がなければ多分タンジェントアークが見られたであろうようなお天気でした。幻日は見えませんでした。多摩川は時に暴れますが、こうして見るといい川ですね。

二子玉川

追記3/20:太陽をまともに撮って、ゴーストが全く現れてないのはなぜ?このおもちゃみたいなカメラのレンズは意外とコーティングがいいのかも。

冗談から駒、銀一はシャレがわかる?

2005 年 3 月 16 日

日本橋川に鴨

こんなところに鴨が三羽、よりによってこんな汚い川へ、とお思いでしょうがここにはオシドリが群れてやってきたり、アオサギが来たりします。一メートルを超えそうな鯉が何匹も泳ぎますし、もう少したつとこの写真の左側の浅瀬にボラの稚魚の大群が現れます。鷺はその時期にやってきます。上に高速が走っているのにどうして鳥はそこに餌がいるのがわかるんでしょう。ちなみにここは鎧橋。ライブドアとフジテレビが激しく戦っている東京証券取引所の前です。川は日本橋川。神田川へとつながって吉祥寺までのびています。株屋さんはこの川を挟んで小網町方面を川向こうと云います。ずいぶん以前ですが川向こうに当々亭という洋食屋がありました。毎週第三木曜日に「敵に勝つ」という昼定食を出して、これが株屋さんに大人気でした。普段は別々の定食が一緒盛りになって大サービス。ビフテキと豚カツが大盛りのキャベツの上に乗って出てくるんです。縁起をかついで株屋が大勢食べにきていました。作今のように何食限定なんて言うケチな客寄せはしませんから二時三時まで株屋であふれかえっていました。株屋がまだ小説の主人公になったり、ロマンのあった時代のことです。

チューリップ

上のチューリップは取引所の裏の道を茅場町まで行ったところで高速の出口付近のビルの消火栓。この消火栓を使わないですむようにと主が植えたんでしょうか。あるいは植木鉢に消火栓の種を蒔いておいたら、生えてきたんでしょうか? ちょっと面白かったので。

一番乗りは猫

パブリカ

リアのフェンダーにちょっと当てたあとがあるのがご愛嬌。2005年の銀座、ギャラリーの前にパブリカ。村上春樹が「趣味のいい」と形容しそうな持ち主、でしょう、多分。スェードの靴にジーンズ、洗いざらしのボタンダウンにフラノのジャケット、同系色のマフラーなんかで現れそうですか? おしゃれは行きつくと哲学。私には縁がないんですが。

やっと銀一に着きました。新藤修一さんのホームページにも記載のあった大判のカレンダー、わたしもMさんに見せられました。でも目的はマグニファイアー、それもペンタックスの、4000円。これが20Dにつくという噂を聞いて。結果は後日お知らせします。で、そのマグニファイアーをもらいに地下へ行ってびっくり。店長のYさんの前に「デジカメのフードどうしてます?」を売っているではありませんか。しかも銀一オリジナルと銘うって! 驚きましたね、このユーモア。丹羽さんと武田さん(ほんとは二人とも丹羽さん。わかりにくいからということで、我々が勝手に弟さんを武田さんと呼んでいたら、いつのまにかそうなって、今またそれを知る人はわずかになった)と二人で大学ノートにレンタル機材を記入していた頃から、現在の写真界になくてはならない店にまでしてきた秘密をかいま見たようでした。でもどうやら本気らしいです。作り方は私のように直づけでなく、ネジが切ってありました。わざわざ写真をお見せするほどでもないのでこれは割愛。興味のあおりになる方は銀一の地下でどうぞ。でも早めに行った方が良さそう。どう見ても、絶滅危惧種ですもの。

銀一デモ

先ほど再び銀一へ行ったので、写真を撮ってきました。 絶滅危惧種を撮った貴重な写真です。


追記 3/22:PENTAXのマグニファイヤーは20Dには微妙です。装着はできるのですがPENTAX側は上部がしぼってあります。しかも肉が薄いのでこちらを削るのはちょっと無理そう。EOS側を削る勇気のある人には使えます。またきっちり入らないけど実用にはなるからOKという人なら大丈夫。でもオススメできません。4000円は無駄な投資?