壁に四角い落書きがありますが、ベニヤに黒のスプレーを吹くときあそこに立てかけてたんですね。自分でやったんで、文句は言えません。手前のグリーンは下がクローバーでひょろっとしているのが山椒なんですけど、なかなか育たないんです。このへん主と一緒です。ここから散歩に出かけるわけですがなにも考えずに歩き出すとたいがい隅田川に出ています。

スタジオから出て清洲橋を渡ります。

写真で言うと右の方から左へ渡ってきます。清洲橋の写真に写っているのは真ん中に穴のあいたビルが読売新聞、その左がIBM。右の端にあるのは以前明石家さんまと大竹しのぶが出ていたドラマの舞台になったマンションですが、実はこれ昔はきかく(私のMacに無い字なので)という料亭でした。美濃部さんが都知事の時に今ある通称カミソリ堤防ができまして、同時に料亭接待もはやらなくなって急激に寂れてしまったのですが、かつては黒板塀に囲まれた粋な造りだったのです。川から直接座敷へあがれるようになっていて、両国の花火の時など芸者衆が綺羅を飾って出入りしたものでしたが、今は昔の風景になってしまいました。
清洲橋の写真の右が上流、左が東京湾へ向かいます。手前が小名木川へ支流となります。この支流の入り口に水門があり、これができたために深川は安心して雨を迎えられるようになりました。その小名木川の始まりの所にかかっているのが万年橋。

清洲橋も万年橋もただいま化粧直しの真っ最中。春にはきれいになるそうです。このあたりは清澄町、大鵬部屋と北の胡部屋があります。いきなり川を渡ってしまいましたが、次回はまた人形町へ戻ります。
