観天望気
2018 年 11 月 1 日今朝七時頃の人形町の空です。
きれいなうろこ雲、秋の雲です。
うろこ雲のウンチクはよそにおまかせするとして、この雲が出るとお天気は下り坂。
「天気予報なんざ、半分当たればおんの字よ」なんて言われていた時期は結構長くありました。
地元の農家や漁師のお父さんが空を見上げて雲を眺め、その流れる方向を見つめながら「こりゃ、午後から雨だわ」なんて言う予想はほんとに良く当たったものです。
狭い範囲の天気予報は気象庁発表の予報より地元の一次産業従事者への信頼が厚かった時代はそれは長く長く続いていました。
いわゆる「観天望気」という奴ですね。
農家、漁師に限らず山に登る人、ヨットに乗る人、グライダーで遊ぶ人たちはみなこの「観天望気」と天気予報を自らの経験でかき混ぜて天気を予想していたものです。
それが今では、はるか洋上に発生して北西に進んでいる台風が千キロ先で北東に向きを変えるなんてことがピタリと当たる時代です。
天気予報も各地方の大まかな予報ばかりか、町単位での予報まで無料で手に入る時代です。
五分おきの雲の動きが全国どの地域のものでもオンタイムで動画で見られます。
天気予報ぐらい発達した科学はなかなかないんじゃないでしょうか。
当たらないのは地震の予知、これは当たる時は来ないでしょうというのが私の予想。
こどもの頃、原っぱに寝転んで飽かず雲を眺めていた頃が自分にもあったなんて、なんてきれいな心だったんでしょう。
今が汚れたというわけでもないんですが、あの頃の心持ちは、今とは別物ですよね。
今日から11月です。